石巻だより16(6/22)

おはよー

夜露がしたたるこちら石巻。

昨日は石巻市西部に位置する新館(しんたて)という海際のエリアでヘドロ・瓦礫撤去とおなじみの活動。いつもとの違いは現場のお宅の大きさ。
周囲が壊滅的にあるなか強固な外壁で直立を維持してる邸宅です。それでも津波に一階部分が冠水。階段や天井を突き上げ2階まで瓦礫、ヘドロが流れ込んでいる有様。

家の規模、ヘドロともにこの一ヶ月の山場。

少人数では到底敵いません。あれやこれやと人が集まり総勢17名の合同チームでいざ現場へ。

汗まみれヘドロまみれ。

お昼ごはんは瓦礫に囲まれピクニック。朝から作るもよし、炊き出しや配給で残った物資を持ってくるもよし、皆手弁当を広げます。

撤去作業で大変なのは家電の王様、冷蔵庫。ヘドロだけでなく腐敗した食品で香ばしい臭いが漂います。だんだん頭がおかしくなってテンションが不思議とあがってきます。これは「クサたのしい」状態です。臭いが大変強い時に起こる現象です。昨日のお宅は冷蔵庫が壁にぶっささっていました。こんな時にクサたのしくなります。
次に危険なのが洗濯機。汚水がパンパンに詰まって超ヘビーなうえに、ヘドロまみれで手が滑ってうまく持てません。
そんな時は「ゴロンゴロン大作戦」。その名の通り、ゴロンゴロンと洗濯機を転がして運びます。これぞホントのドラム式。あんまり調子に乗って勢いよく転がすと口がぱっくり開いちゃいます。場合によってはビシャビシャに濡れます
「クサきもちいい」
そんな風に思ったらもう末期。これはいよいよ気をつけなければいけません。周囲を嫌な気持ちにさせます。
大勢いると作業もガンガン進み概ね片付きました。

取り壊しを一端決めていた家主さんも、この先の住居について迷っている様。住宅ローンの返済、行政による海岸部の開発指定、新たな津波の心配。。。頭で考えると、やれやれです。それでも一気に瓦礫が片付くと、目に見えるかたちで現実が動き、先々のイメージができてきます。
「壊すにしろ、使うにしろ、これで一つ進んだ」
と家主さん。
人が集って生まれる運動が、家に積もった瓦礫と、心を塞いだヘドロを取りさって、次の世界へ導く力になれば嬉しいと思ったりします。前にも同じこと言ったような気します。。。現場が終われば単に「クサいひと」になります。

今日は暑くなる予報。
水をたくさん飲む日です。ではよい一日を!

ヨシキ

 

  • seian
  • このページのトップへ △