津田睦美オーストラリアレポート:2

キャンベラ大学スクール・オブ・アーツ

オーストラリア国立大学(ANU)にはスクール・オブ・アーツとスクール・オブ.ミュージックのふたつの芸術学部がある。スクール・オブ・アーツの一年の締めくくりは、12月の制作展である。会場となるのは、大学施設。そのため、学生が大掃除をした教室がギャラリーに変わる。

進級制作展と卒業制作展の両方が合同で行われ、作品には学生自ら価格をつけ、大学が仲介して販売される。そのため初日には関係者だけでなく、毎年若い作品を購入しようという市民が多く訪れる。私も友人たちと、価格表を見ながら作品展を見て回った。初日の夕刻には大学の中庭で優秀作品の賞が発表され、最優秀者にはスペインでのアーティスト・イン・レジデンスのチャンスが授与された。この時授賞式は一気に盛りあがり、みなが夜遅くまで人々がワインを片手に集っていた。

オーストラリアの写真事情を物語るように、フォトメディア学科の作品は、アニメーションと映像作品が大学構内の映像センター(映画館)で上映された。写真は教室で展示されていたが、カラーのデジタル作品がほとんどだった。日本でもゆるやかにフィルムが消えていこうとしているが、それでもオーストラリアほどではない。

津田睦美(准教授)
オーストラリア、キャンベラにて文化庁在外研修員として研修中

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