いかに情報を収集するか その2

情報収集の方法は2種類

前回は情報を集めるときに2種類の情報を集める必要があるという話をしました。

  • たくさんの人が面白いと思っている情報
  • みんなが知らない情報

の2種類です。そして、今度はそれらの情報をどのように集めるかについてです。簡単に言ってこれも2種類あると考えています。

  • 能動的に集める方法
  • 受動的に集める方法

の2種類です。能動的の方はこちらから探しに行くやり方です。図書館や本屋などにいって目的のジャンルの本を探したり、実地調査したり、検証作業したりするようなタイプのものです。受動的に集めるというのは、勝手に向こうからやってくるようにするやり方です。従来であればテレビとかラジオとか新聞とかがそれに当たると思います。毎日視聴していてこちらで選べないようなタイプのものです。

2つの情報の質の違い

能動的に集めるときには、事前に情報を探す動機があるわけです。「こういう情報が必要だ」とわかっているから、探しに行くわけですよね。このときはある程度情報が揃っているんです。ジグソーパズルを例として考えるとわかりやすいと思います。ジグソーパズルが何割か完成しています。そして、埋まっていないピースがある。この埋まっていないピースを探すとき、完成図がだいたい予想できていると思います。そうじゃなければ探しようがないですからね。狙って探しにいくので使える情報が見つかる可能性が高そうに思えます。少なくとも的外れということはあまりないでしょう。

一方、受動的に情報を受け取るというのは、自分がどんな状態か関係なくやってくるわけです。自分で選んでないですから、常に不意打ちです。不意打ちだから、その情報は意外性がある場合が多いですが、その代わりゴミ情報も多いです。受け取った情報のほんのわずかなものが使えるかなってくらいです。効率がいいとはいえないですね。

創作にとって必要な情報収集とは?

さて、創作するときにこの2種類の情報収集の方法のどちらを選ぶべきでしょうか。能動的に集める方法は、自分が欲しい情報を狙って探すわけですから効率が良さそうです。それにプロの仕事では高品質を求められますから、調査は絶対に必要です。対象をより深く理解することにつながり、作品に説得力を加えてくれるでしょう。…というわけで、能動的な情報収集は欠かせないといえるでしょう。

受動的な情報収集はどうでしょうか。これも欠かせないと僕は思います。なぜならば、創作とは新しいものを生み出す行為だからです。能動的な調査は自分の知識の延長線上にあるものです。たしかにそれでもその線をずっと伸ばしていけば、新しいものになるでしょう。しかし、人の予測よりも遠くにいくのはなかなか骨が折れることです。そこで、受動的な情報収集法が生きてくるのです。自分が考えもしなかった意外な情報がぶつかることによって、予想外の化学反応がおこることがあります。予測不能な変化には驚きがあります。そして、それが新たな道につながることがよくあります。常識の殻を打ち破り、新しい道をつくるためには、自分の想像の範囲を超える力が必要なのです。能動的な調査ばかりしていては、なかなかその機会に巡り会えないかもしれない。偶然を呼び込みやすい状況を作っておき、突然変異がおきやすいようにしておくのも大事だと思います。

この2つの情報収集法はどちらもやるべきです。能動的に調査してある程度の材料が集まっていないと、受動的にやってきた情報が生かせません。受動的に集めた情報だけでは、それらはただのゴミ情報でしかありません。アイデアのジグソーパズルはある程度完成してきて、イメージが見え始めていないと突然変異は起こらない。ピースがバラバラのところに、それとは関係ないピースが混ざってきても、元々のピースと見分けがつかないからです。

また、長くなってしまったので、ページを分けます。次は、情報収集に使うツールについてです。

森田健(講師)

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