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LED-Powered Climate Dress

LED-Powered Climate Dress

LED-Powered Climate Dress Monitors Pollution

このドレス、LEDが仕込んであり非常に美しく輝きます。

しかし、重要なのは光らせる仕組みの方で、 周りの環境が汚れていれば汚れているほど、発光するようになっているのだそうです。
大気汚染をセンサーでチェックしており、汚染物質を感知するとLEDが点灯するのです。

この作品で用いられている手法はデザインを行う上で非常に重要なものが内包されています。
それは対立概念を組み込むということです。
「美しい」と「汚い」、「美」と「危機」、「正」と「負」 のような対立する概念がこの作品には含まれています。このように対立するものが内包していると非常に深みがあるように感じられます。物事は一面から捉えるだけでは、理解し切ることはできないということもありますが、私たち人間は物事を比較してでしか判断できないのです。ですから、この作品のように対立するものを提示されるとわかりやすいですし、判断の基準を持てるのです。

これまでのたくさんのデザインやアートにこの戦略は使われてきました。人間の思考のメカニズムからいって、これらは必須の考え方です。何かを効果的に見せたいときは、その逆を考えるようにするのは、まずはじめに考えることの一つです。カワイイということを主張したければカワイクないものを見せる、明るいということを感じてほしければ暗くする、生を感じてほしければ死を見せるということですね。

森田 健(講師)

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